こんにちは、甲南大学日本酒研究会代表の友輔です。
このブログでは当サイトのホームにあるように、私たちが「日本酒を楽しむ中で思ったことや感じたこと」を発信していきますので、このサイトに訪れてくださった皆様には温かく見守って頂けると幸いです。
また、この私たちの活動が日本酒好きの方はもちろん、少しでも同年代の方や日本酒に興味を持ち始めた方の目に留まればいいな、と思います。
ちなみに本研究会の目的はあくまで「日本酒の楽しさや新たな魅力の発信」です。もちろん、探求心はありますので勉強しないわけではありません。
ただ、「日本酒を専門的に勉強したい!日本酒を広めたい!」というよりは、私たちがまず「楽しむ」ことで「酒の輪」を広げていきたいと考えています。
さて本研究会は、大学に任意団体として認可されたのは今年の1月末。大学1回生の秋ごろから研究会設立をふと考えるようになり、20歳になって計画を始めた私としては長い長い3年間でした…(笑)
何しろ、飲酒可能である20歳になるのは大学生であれば2回生以降であるために、1回生の時点でメンバーを集めることはかなり困難でした。
加えて、悔しい(?)ですが日本酒はマイナー、おじさんが飲むもの、酔いやすいなどの意見が世間的な評価であることもあり、20歳になってすぐに日本酒にはまる方は多くないのです。
そう、これとは逆に日本酒にはまり、甲南大学に日本酒研究会を創設した私はまだ22歳。つまり、飲酒が可能になってから、お酒を飲み始めてからたった2年しか経っていないのです。
ではそんな私がなぜ、たくさんあるお酒の中で日本酒を特に好んで飲むようになったのか。
どのように、冷蔵庫に入りきらないほどの日本酒を家に常備し、毎日のように楽しむほど好きになったのか。
そして、大学に日本酒研究会を創設し、今こうしてブログまで書いているのか。
そんな私の日本酒との出会いを簡単にお話したいと思います。
日本酒の味を知ったのは、20歳になってから。ではなく、初詣で神社で口にした「御神酒」でした。
当時私は小学生でしたが、「まずい」などの苦手意識は感じませんでした。
口に含み、飲み終わった後の鼻を抜ける風味がとても心地よかったことは今でも覚えています。
それは、普段は大人しか口にできないお酒を味わうことができた、という優越感からだったのか、それとも、飲んべえの遺伝子がそこで覚醒したのかは分かりませんが…。
とにかく、初めてお酒を口にしたからと言っても、さすがにここで日本酒好きにはになりませんでした。
そして、私は地元で酒の歴史と文化を体感していくのです。
私のTwitterからこちらのサイトを訪れてくださった方はおおよそご存じかと思いますが、私の育った街は東広島市の西条という小さな街です。
そう、兵庫の灘、京都の伏見と並び日本酒の三大醸造地とされている酒処です。
駅近くには酒蔵や酒屋などが密集した酒蔵通り、酒蔵スタンプラリー&とんどのイベントでは甘酒が振舞われ、毎年10月には全国各地の地酒が集まる「さけまつり」の開催などなど酒尽くしな街でした。
そして何より、西条小学校、中学校の義務教育期間に地域文化学習として週に一回は必ず日本酒の学習があったのです。
杜氏をされている方を始め、日本酒関係の方々のお話を聞いたり、酒蔵見学にも何度も行きました。
今となっては小学生で室(むろ)に入ることができたことは、貴重なことだったんだな……と驚いています。
これらの学習を小中それぞれで一から行い、小学校では6年時に「オペラ白壁の街」、中学校では「組曲西條」という唄と踊りと太鼓を用いた伝統行事を行うのです。
これらは先にお話した「さけまつり」にて披露しています。
私の時は、オペラが30代目、組曲が12代目だったので、今年は40代目と22代目ですね。時が経つのは早いです……
次に高校生ですが、地元を離れた広島市内の高校でサッカー尽くしの高校生活でしたので、日本酒との接点はありませんでした。
そして、大学進学を機に三大醸造地のここ灘での大学生活が始まったのです。
この時、何かがつながったように感じました。おそらく感じただけですが。
日本酒の三大醸造地の西条から、同じくその灘に移り住んだわけですから。
とにもかくにも、これだけの下地があり灘に来たので、お酒が飲めるようになってから日本酒へ没頭するようになるまで時間はかかりませんでした。
1人で灘五郷の酒蔵を見て回り、試飲したり、蔵開きに参加し、日本酒居酒屋で料理と楽しんだり。
そうしている中で、あるお酒との出会いが日本酒愛を加速させました。
お酒の名は「仙介」
灘五郷の御影郷に位置する泉酒造の無濾過原酒です。
このお酒を口にしたときの衝撃は今でも忘れません。
お酒を飲み始めて数か月足らずの私でしたが、この時初めて「この日本酒を買って家で飲みたい」と思ったのです。
無濾過の甘さと、気づけばすっと鼻腔を香りが通り抜け、きりっとした足跡を残していくこの日本酒に惚れたのです。
そして、もっといろんな日本酒を飲んでみたい、知りたい、楽しみたい、そしてこの感情を共有したい!と思ったのです。
かなりざっくりになりましたが、これが私と日本酒との出会いです。
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